「肩こり」と言えば、首〜腕の一番上の部分(肩峰)にある「僧帽筋」、
肩甲骨と背骨の間にある「けんびき」と呼ばれる「菱形筋」がつらくな
ります。
よって、「僧帽筋と菱形筋」をマッサージしてもらい、その時は楽になっ
ても、次の日になると、またつらくなっていることがよくありますね。
なぜでしょうか?
それは
「肩甲骨」が、外側ないし上方にずれているので、
付着している「僧帽筋・菱形筋」が、常時伸びきった状態で、
マッサージされてもすぐにつらくなるのです。
肩甲骨は、本来、背中の肋骨とは別々の骨なので、肩甲骨を
つかんで、前後左右に動かすと、1〜2センチは動くものなんです。
ところが、
肩甲骨がずれている時は、内側と下側が浮き上がり、
外側と上側は肋骨とガッチリくっついて、全体的にも全く動かない。
接着剤で貼り付けたように、微動だにしないことが多いです。
肩甲骨のズレ(一番多いパターン)→
肩甲骨が上と外側にずれているのなら、下と内側に戻すとよいと思いますね。
でも、そう簡単な作業では済みません。
多くにおいて、
骨盤は開いて後傾し、背骨もS字カーブがなくなり、まっすぐかC字カーブになって、
それに連動して、
肋骨が全体的に前におじきしています。
まずは、それらの土台の部分を正した上で、肩甲骨を正さないといけません。
斜めになった柱を、真っ直ぐに直しても、土台が歪んでいたら、また柱も歪みますね。
そうなんです、
肩こりというのは、骨盤・背骨の土台の歪みのゆえの現象なんです。
なので、肩の凝った筋肉をマッサージしてもらっても、すぐにまたつらくなるのです。
肩こりで「肩甲骨」の調整が大切だということは、ご理解いただけたと思います。
が、それ以外に
「鎖骨」「上腕骨」の歪みを正すことも重要です。
これらについては、「鎖骨」のページ(→
link)、「腕と肩との間のずれ」のページ(→
link)を見てください。